この会社は換気マニアなら一度は訪れてみたいでしょう。
とてもユニークな発想で革新的なアイディアが魅力です。
内容は聞いておりましたが、間もなく出る新商品も工夫が満載でぜひ使ってみたい機械です。
一般的に流通している住宅用の換気システムは大きく分けて二種類。
給気も排気も機械で行う1種換気。
熱交換も行うので熱の効率が良いです。
もう一つは3種換気。機械で排気した分だけ自然に給気します。
僕の換気の考えはとにかく新鮮空気を得ること。
あたりまえじゃないかと思いますが、+αの部分を強調するあまり
換気本来の機能をおろそかにしている製品も目にします。
本体が床下に入ってたり特殊な部品のものは出来るだけパスです。
部品保持期間が長く、かつ代替え設置が可能であることが重要です。
ヨーロッパでは換気システムにヒートポンプがついていたり給湯器と
一体型になっていたりと多種多様なシステムがあります。
日本にも3種換気の排熱利用ヒートポンプというものが一部輸入されています。
先に説明したように3種は室内の暖かい熱を外に捨ててしまうので、
その熱を熱回収して暖房や給湯熱源にすることができます。
そこまではまぁ珍しくないです。
ドレクセルのすごいのは1種換気で普通は捨てる排熱までも利用してしまう
機械なのです。
そこにCO2制御が加わりさらに無駄のない運転が出来ます。
そして採用には制限があるのも面白い。パッシブハウス専用の
機種もあり、そのレベルに達してなければ売ってくれない(笑)
工場も見せてくれましたが、ラインとは別のところでヒートポンプを
組んでいるマイスターがいました。
ヒートポンプを手作業で造っている…すごいことです。
営業の方がこういってました。
「ロレックスのように、ヨーロッパでは最高級品はハンドメイドである」と。
すばらしいですね。オーストリアでもハンドメイドとは思えないような木工製品を
数多くみてきました。精進せねばなりません。