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    2021.02.03

    木工事も佳境に差し掛かりました。

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    見ての通り構造材は節の多い、いわゆる並材と呼ばれるもの。

    お金と時間をかければ色々な産地から集めて和室に使われるような材で揃える選択肢も

    あったかもしれません。しかし僕はそれを好みませんでした。

     

    近年では木材の価値が変わってきているように思います。

    当然構造材として長持ちしなければならない。変形が少なくなければならない。

    戦後の造林により昔のような官木(かんぼく:林野庁が管理していた高品質な木材)は無くなり

    民木(みんぼく:民間で所有している山の木)が流通しています。

    官木に比べ民木の密度は低いですが、その変わり空気層が大きく断熱性が高い。

    木材乾燥技術により強度も心配ありません。その代わり木目が変わってきます。

    節も大きく、大径材を用意するのも難しい。

    材が変わってきている中で新しい木の良さを見出さなければ木造の価値が薄くなってしまいます。

    木はコンクリートや鉄の代替と捉えてしまうと全く違う方向へいってしまうと思うのです。

     

    そしてもう一つ大事なことは産地の建築だということです。都市との大きな違いがあります。

    銀座で食べる高級ウニ軍艦一貫と、海の隣にある食堂でこぼれるほどのウニ丼は

    同じ値段でも価値も意味も違います。どちらも環境に合わせてウニの食べ方を考えていますよね。

     

    アトリエはプレカットと手加工が混ざっています。どちらにも優れた部分がありますから

    決めつけることはないと思っています(まぁプレカット工場の中でも職人さんの手加工が多いので

    純粋なプレカットとは言えませんが笑)

     

    パラダイムシフトを狙っているわけではありません。あくまでも歴史の延長線上にあって欲しいと思っています。