長いポーチは雨の当たらない中間領域として計画しました。
雨除けであり、日除けでもあり、視線を緩やかに遮る空間として造ったわけですが
干し柿を吊るすスペースとしても最適です。
住まいというのは本来「食」との関わり合いの中で発展した部分が大きくあります。
僕はその名残でデザインするのではなく、この住まいのように実際に使ってほしいと
思って計画しております。

サンルーム、パントリー、ポーチ、バルコニー、勝手口など居室と温度や環境の
違う部屋は北国では特に有効であり豊かさをもたらします。
方角や大きさ、造りなどをしっかりと検討すれば特別な装置がいらない
自然エネルギーのシンプルな形です。