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    2016.06.08

    古さを生かす材とは厚みと吸水性が大事だと言われている。

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    一般的に厚みのある建築材料とは木、レンガ、石材、土壁などだ。

    上記以外で建築材として流通しているのは表面のシートまたは塗膜を

    一層目としてその下地に何か別の材料で構成している。

     

    張り合わせの材料は基本的に吸水性がない。(正確にいうと吸水すると良くない材料)

    こうなるとどの程度の厚みだと無垢か?
    ということになるが、それは物性と使用箇所によって異なってくる。
    厚ければいいってもんじゃないけど、耐久性や質感、風合いなどの
    点で適切なサイズが建築には必要になってくる。

    ステーキと焼き肉としゃぶしゃぶでは適切な厚みが違う。しゃぶしゃぶに厚切りを

    つかったら食べにくいだろうし、ステーキに薄切りを使ったらそれは肉炒めになってしまうだろう。

     

    話を戻すが、僕は集成材は悪でないと思っている。
    そもそも集成材といっても材自体には厚みがあるし、それによって
    出来るようになった建築物も多い。

     

    確かに継ぎ合わせの技術というのは技術の見せ所であり、また意匠でもあった。

    けれども大きな材料は物理的に不可能な場合も多いし棲み分けは必要である。

     

    僕が無垢を使う理由は合理性を超えた時間軸の視点である。
    時間軸には大きく二つで、一つは経年の表情。もう一つはメンテナンス。
    文化庁の仕事じゃないので完全に同じものとはいかないかもしれないけど、
    いつもある普遍的な材料が安心で、市場とは別の価値があると思う。

     

    最近は撥水とか汚れが落ちるとかの売り文句が多いけど、そのコーティングの
    ために色々な物を犠牲にしていることを忘れてはいけない。