ブログ記事

> ALL > ニッポンブーム

  • 空前の北欧ブームもひと段落、次なるはフランスなどによる
    漫画や日本食人気により逆輸入的なニッポンブームが巻き起こっています。

     

    やや落ち着いた感がありますが、オモテナシ東京オリンピックが
    決まり周辺にその兆しが広がっているようにも思います。

    こうなれば何かにつけて「国産」や「伝統技術」などがピックアップされ、

    まるでそれだけで価値のあるものとされている節がありますね。
    国内産業の発展はすばらしいと思います。
    だからといって全部認めていいわけじゃない。
    伝統だって残っていないものには衰退したわけが必ずあるはずです。

     

    2、3年前に環境省による「21世紀型環境共生住宅のモデル整備」
    という事業がありました。

    直接見学したものや資料などをみて興味を持っておりました。
    その中で伝統工法によるエコ建築的なアプローチが数多く見られました。

     

    確かに伝統的な手法でしたが、そこから進んでいる印象がない。
    昔のままでそこに太陽光発電が載っているという構図。
    もっとひどいのは姿形だけ似せているという例。
    これで5000万も1億もかけてモデルにする必要があるか疑問です。

     

    ちょっと話は変わりますが、
    ドイツ在住ジャーナリストの村上敦さんが講演でこんなことを話していました。

    「例えば携帯電話を地域で企画から生産・販売するのはハードルが高い。
    しかしそれと比べてエネルギーを地域生産・消費するのは実現可能。
    どこで使っても1kWhの電気は同じだから」 と。
    (安定供給を考えると違うぞ!とご批判がありそうですがとりあえずさておき)

    まさにこれこそ地域産業に成りえますね。
    建築にも重なる部分は多いです。

    20150803

     

    「国産だから価値がある」と「国産だからこそ価値があるもの」は意味合いが

    大きく変わってしまいます。
    流通と情報が整備され多様化する中で、輸送マイレージが小さい国産材料に

    軍配が上がるケースが多いですが海外品でも実は工房でコツコツ手作業で造っているものや
    独創的な製品はグッとくるのも確かです。

     

     

    そして改善が得意な日本人は海外の素晴らしい技術に触れる機会が多いほど技術が

    向上すると思います。

    ブームに流されず自分の意志で選びたいものですね。