現在宮城での設計活動がいくつかあり、地元の工務店さんと
現場視察に行く途中に施工例を見せて頂きました。
その工務店さんのお願いしている左官屋さんの腕が素晴らしいということで見学に。
漆喰です。なめらかな手触りですが、蜘蛛の巣がつきにくくなるよう若干傾斜をさせているとのこと。
確かに蜘蛛の巣ついてない。そんな配慮の仕方があるんだと知りました。
職人さんの仕事はいいですね。
意外に思われるかもしれませんが、僕は山へ行くのが好きです。
ワラビ採りは毎年行ってますし、今年初めて念願のタケノコ採りデビューを果たしました。
いわゆる根曲竹というやつです。タケノコを採った後は田沢湖で温泉に入って帰る。
正しいルーティーンですね(主観です)
ワラビやタケノコに限らず山の恵みは僕らの生活を直接的に支えてくれています。
そもそも飲み水は山から絞られた川の伏流水ですし、農業用水、木材の活用は土木・建築・薪など多岐にわたります。
山は空気をつくり、命を育て、僕らに食料を与えてくれます。大地からのプレゼントとも言うべき温泉は
火山国だからこそ享受できる宝物です(温泉には非火山性もありますが)
僕は温泉も大好きで隙あらば行きたいと思っています。
秋田には乳頭や玉川温泉をはじめ独特な温泉が数多く存在してますね。
首都圏に比べて交通や商業の面では当然劣りますが、秋田で暮らすことを都市と同じ尺度で考えてはいけないと思います。
今は世界中の情報をリアルタイムで取得できますし、本を頼めば次の日に届き、電車にのれば昼まで東京に着きます(大曲の話です)
物が溢れて価値観が多様化してますから中央思考は昭和の時代よりも薄れている気がします。
便利や効率を追求した場合、これは大きな資本に負けてしまいます。逆に非効率を楽しめるようになれば
田舎の暮らし程楽しいものはないと田舎に住んでいる僕は思うわけです。
空気や水はキレイで、自然の恵みは豊富。資源は山ほどあり本気で活用しようとすればポテンシャルは十分です。
一般的には再生可能エネルギーだって土地が広いほど有利です。
建築も常に進化をとげて新しい課題にいつも挑戦しているわけですが、荒谷先生の言う「対応型」ではなく
「良さ発見型」のチャレンジを僕もしていきたいと思っています。
使い古された言葉ですが、風土に寄り添った建築、つまりこの地域の良さが享受できる建築とはどんなものか…。
今年その可能性を皆様にお伝えできるかもしれません。