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  • 経済産業省で推進しているクールジャパンの影響か、北欧ブームの陰りなのか、はたまたフランスなどで

    巻き起こっている日本ブームの逆輸入なのか、いずれにしろ「良き日本を取り戻そう!」的なフレーズが

    飛び交っている今日この頃です。

     

    ブームというのは特に興味のなかった人にもカルチャーを理解してもらう良い機会と思いつつ、便乗して

    特に価値のないものまで意味ありげに普及していくという性質があると思います。

     

    僕は海外品に対してフラットな立場(のつもり)です。

    シンプルに国産品で見つからないもの、又は圧倒的に品質が優れているものは歓迎です。

    日本にはまずないけど必要な商品というのは必ず存在しますから、自国を嘆くのではなく他国の技術力を

    称えたいと思います。

     

    しかし「海外製だから」という理由で購入する行為は時に危険を招きます。

    そこら辺の見極めは重要かつ難しいところですね。
    日本ブランドで海外生産・日本法人のある海外メーカーなどではない海外製品は自国の考え方と全く違う

    場合があり、その特性を理解するうちにその国の文化も透けて見えます。特に設備機械などはそう思います。

    海外製品を選択するということはその国の暮らしぶりをイメージして文化まで受け入れるということに

    他ならないでしょう。昔のボルボに冷房がなかったのも寒い国ならではの例ですね。

     

    冒頭に書きましたが日本ブームがやってきている現在、より本質的な選択が必要になってくると思います。

    日本の技術力はすばらしいといつも感じておりますがすべて良いとも限りません。大事なのは良い選択が

    出来るだけの見識と判断力だと思います。

     

    さて、前置きが長くなりましたが昨今の国産木材ブームは色々なところに影響を及ぼしています。

    供給体制が整ってない中で国や大手メーカー主導の林業再生という名のもとに市場は一時混乱。

    もちろん需要が高まると価格は上がるのが原理ですが、木材のような建築の主要資材はせめて国産材だけでも

    ある程度の安定感が欲しいところです。

    それはつまり市場の原理ではなく、「材」に対する評価が重要です。ブラックウォルナットやチークのように

    特色のある仕上げ用の材であれば話は別ですが、これだけ無垢材の乾燥や集成技術が発達していればわざわざ

    木材のようなボリュームのあるものを船便で持ってくる必要はないと思います。日本の山には伐期を迎えた木が

    たくさんありますし、それを生かす技術もあります。

    市場に左右されづらい供給体制をつくるには国産材への興味を持つことだと思います。

    先の話ではありませんが、同じようなスペックなら国産を選んだ方が絶対にいいわけです。今国産材を出し惜しみ

    していたら不良在庫を残して最終的には放置するしかなくなります。正しい情報を掴めば、「日本の木材は

    使いにくい」とは言わなくなるでしょう。

     

    現在、国産材・県産材商品の安定供給を実現するべく取り組み、動きだしています。慣例に囚われずニーズを

    掴みながら付加価値をしっかりと持った商品を世に出していきたいと思います。

    (僕は開発に携わるだけで生産はしませんが)
    これからも木材業界は楽しくなりそうです。

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    ※写真は打ち合わせ風景